2017/06/30
文科省は6月30日、学校法人青葉学園「東京医療保健大学」(東京都品川区、田村哲夫理事長)が2018年度に和歌山市に「和歌山看護学部」を開設することについて認可した。これを報じた紀伊民報(6/30)によれば、看護師の県内確保や若者の県外流出抑止のために県と和歌山市が誘致していた。同大学は2005年度に開学。看護師や保健師、管理栄養士、助産師らを養成している。特に看護師の養成人数は年間300人と全国最大規模。2018年度には和歌山県と同時に千葉県にも看護学部を開設予定という。県内の看護学部は、県立医科大保健看護学部があるが、私立大としては初となる。入学定員は90人で4年制。国家資格は看護師のほか、保健師と養護教諭、衛生管理者が取得可能になる。
キャンパスは、今年3月に統合移転のため空き校舎となった市立雄湊小学校跡と、将来的に閉校予定で日本赤十字社和歌山医療センター敷地内にある「和歌山赤十字看護専門学校」に設ける。1、2年生は「雄湊キャンパス」で、教養科目を中心に看護職の基礎を学び、3、4年生は「日赤和歌山医療センターキャンパス」に移り、連携するセンターで実習や演習をする。